検診結果みてますか?? ②糖尿病

前回高血圧症に関して軽く載せたので、糖尿病について。

検診で糖についての検査はおそらく①尿糖 ②血糖値 ③HbA1c の3つがよく使われます。

①②は今の血中や尿中の糖度を示すので、たまたま直前に甘いものをたくさん取ると高くなります。まあ検診前にその様なことをする状況は少ないですが。③は直近の2ヶ月間の血糖値の平均を示す指標なのでこれが要注意になっていた場合はたまたまではなく、継続的にある程度血糖値が高いと判断されます。

いずれも陰性であれば、ひとまずは今まで通りの生活を継続し、また1年後の検診でOKです。

何かしら要注意になった場合は生活を工夫を勧めます。(要受診は必ず受診してくださいね)

糖尿病は1、2型がありますが、ここは大多数で生活習慣病の一つである2型糖尿病を前提とします。

まず糖尿病は遺伝的要素が大きい病気です。血縁家族の近いところに糖尿病の人がいた時は、自分が今検査で問題なくても今後の一生で発症する可能性があるので食生活に注意していくことが重要です。

では、どのように注意したら良いか。

一言でいうとバランス良く、間食は控えて

どうしても我々日本人は食事が糖質に偏りやすい傾向にあります。時間がなくておにぎりだけ、うどんやそばだけ等々ということも良くあります。しかし炭水化物のみの食事はカロリーが低くても血糖値は急に上がり、またその後急降下するといった激しい変動をもたらします。医師からタンパク質摂取の制限をされている場合は除いて、できるだけ食事内容を炭水化物、タンパク質、繊維質を組み合わせることが効果的です。決して炭水化物を0にすることは必要ありません。炭水化物も体にとって重要であり、極端に少なくすることは肉体的精神的に悪影響と思ってます。

タンパク質や繊維質といっても、張り切って料理をして準備する必要はありません。調理が好きで楽しんでできる時はいいですが、永続できる生活スタイルが重要であり無理して行うスタイルは長期的に意味がありませんので。タンパク質ならチーズや豆腐納豆といった大豆製品、無糖のヨーグルトやサラダチキンなど。今は簡単に買って食べれるものがたくさんあります。繊維質も作り置きでサラダやなにかしらの野菜(根菜類ではなく)があれば最高ですし、なければカット野菜を買うのも選択肢、また高齢者で野菜が食べれないのであれば今は健康補助食品で繊維が含有された商品も多数あるのでドラッグストアで探してみてもよいかと思います。 

あとは飲み物!絶対にブドウ糖が入っているものは普段摂取しないことを勧めます。基本水、お茶、無糖コーヒーにしましょう。ジュース類はカロリー以上に血糖を急上昇させてしまいます。野菜ジュースもできれば果汁が入っていないものを選びましょう。ヤクルトとかも健康にいいといって飲みすぎると、かなり甘いので結果血糖値上昇というオチもよくあります。

最後に果物。摂取するなら、ジュースや加工品ではなく新鮮な果実そのものに。目安としては1日に、自分の片手にすっぽり入るぐらいまでが限度です。体にとって良い成分は多く、果実は避けるべきものではないですが、量は注意しましょう。

クリニックや病院で血糖値が高め、もしくは高い患者さん全てに、食事指導がなされてないと感じることが多いですが、初回に簡単に説明するのは↑に記載したようなことです。血糖管理には食事が最も重要です。どんなにたくさん、高価な薬を使っても食事管理がうまく行かないと結果はでません。もし、食事管理をせずに多数投薬にて血糖値が下がっているのであれば、その状況は投薬による低血糖の危険が高い状態です。

ぜひ、検診で要注意以上になった方は栄養士指導の受診を受けてみてください。栄養士在籍病院やクリニックを見つけて、検診結果を持っていけば要注意以上であれば栄養士さんと普段の生活を振り返り、改善点をアドバイスしてもらえます。知って生活するのと、知らないのでは全く治療の効果も違うと思います!

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